虎退治のカギ握る2人…ラミDeNA下克上へ守備重視

 2年連続でCSに進出するDeNA。甲子園で阪神を倒してファーストS突破を狙うが、勝算はあるのか。そのキーマンは、柴田竜拓内野手(23)と嶺井博希捕手(26)の2人と見た。その理由とは。

 DeNAは主砲の筒香、首位打者の宮崎、打点王のロペスが君臨する打力のチームと言っていい。チーム打率・252、134本塁打はいずれもリーグ2位。対照的に防御率3・81はリーグ4位の数字だ。だが、広い甲子園での阪神戦では戦い方も変わってくる。

 聖地での短期決戦であることが重要なキーポイントだ。今季阪神戦は10勝14敗1分けと負け越したが、甲子園では7勝6敗。その7勝した試合の平均失点は1・29で平均得点は4。少ない得点を守って逃げ切るケースが多かった。だからこそ、ラミレス監督は「守備は重要になる」とディフェンス面を重視する方針を示す。

 その象徴的な存在が今季、好守備を連発して二塁のレギュラーの座をつかみかけている2年目の柴田だ。「柴田が守っているとピッチャーも安心して投げられる。守備でもたらすものが非常に大きい」。守備範囲は広く「菊池(広島)に相当、近づいている」と目を細める。

 指揮官は9月24日からの5試合連続阪神戦で、柴田を二塁でスタメン起用。CSでの虎との対決を想定し、用意周到に場数を踏ませた。CS初出場の若武者は「自分のやるべきことは変わらない」と全力プレーを誓う。

 もう1人のキーマンは嶺井だ。CSも正捕手の戸柱に高城を加えた捕手3人体制で臨むが、ラミレス監督が「3人の中で点を取られない可能性が一番高い選手」と絶賛するほど嶺井に対する信頼は厚い。投手心理も読んでの好リードが売りの嶺井。甲子園での9月24、25日の阪神戦でスタメンマスクをかぶり、2戦連続完封勝利を演出した“実績”もある。大一番に向け、嶺井は「自分ができることをやる以外にないです」と意気込む。

 「阪神に勝ち広島に行きます。横浜スタジアムに必ず日本シリーズのために帰ってきます」と決意を示すラミレス監督。守備力も駆使して、悲願達成を目指す。

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