東大15年ぶり勝ち点 宮台「東大で野球をやっている人しかこの喜びはわからない」

 「東京六大学野球、東大8-7法大」(8日、神宮球場)

 東大が連勝。2002年秋の立大戦以来、15年ぶりの勝ち点を挙げた。序盤からリードを奪い、連投で六回からリリーフしたドラフト候補左腕・宮台康平投手(4年・湘南)が反撃をしのいで逃げ切った。慶大は連勝で勝ち点2。ドラフト候補の岩見雅紀外野手(4年・比叡山)が、リーグ史上初となる5試合連続本塁打を放った。

 力ない飛球が左翼手のグラブに収まると、宮台はグッと握った左拳を振り下ろした。東大の歴史に記した新たな1ページ。「とてもうれしい。勝ち点を目標にやってきたので。東大で野球をやっている人しか、この喜びはわからない」。会心の笑みが顔に広がった。

 5点リードの六回にマウンドへ。4点を失い、1点差に詰め寄られたが、最後は九回2死二、三塁のピンチでも直球を続けて押し切った。前日121球完投勝利からの連投。「これをやるために冬から準備してきた」とフォーム改良の成果を発揮したエースに、浜田一志監督(53)は「最後は宮台にマウンドに立ってほしいというのが、チーム全体の思いだった」と明かした。

 打線の底上げも目覚ましい。法大戦は2試合17得点。この日はいきなり初回に5安打で4点を先制すると、四回は2本塁打で4点を奪って突き放した。

 昨年から食事量を増やし、1日5000キロカロリーがナインの摂取ノルマ。ウエートトレーニングの数値測定会も月1度行い、選手間で競い合う。今季チーム本塁打7はリーグ2位タイ。1試合平均4・2得点の打力をつけた。

 連勝での勝ち点は1997年春の立大戦以来20年ぶり。法大からの勝ち点は93年秋以来24年ぶりだが、連勝で挙げたのは28年秋以来、実に89年ぶりだ。「全員の力で勝った。頼もしいチームになった」という宮台は「ここがスタートラインかもしれない。何とかもう1回、勝ち点を取って終わりたい」と続けた。次の目標は97年秋以来の最下位脱出。もう一度、新たな歴史を記し、東大の誇りを示す。

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