元阪神の井川、鳴尾浜で最後のアピールだ NPB復帰へ古巣に全てをぶつける!

 阪神などで活躍し、今季は独立リーグの「ベースボール・ファースト・リーグ」(BFL)の兵庫ブルーサンダーズでプレーする井川慶投手(38)が、NPB復帰を希望していることが4日、分かった。5日にはBFL選抜の一員として、阪神2軍との交流試合(鳴尾浜)に先発予定。来季に関しては不透明な中、古巣であり、思い出の場所でもある鳴尾浜で、プロを相手に最後のアピールを図る。

 プロとしての第一歩を記した場所が、最後のアピールの場だ。井川が「BFL選抜」の一員として、阪神の2軍を相手に鳴尾浜のマウンドに上がる。1年間、独立リーグで投げ続けてきた成果を胸に「NPB復帰」を目標に投げることになる。

 井川は15年にオリックスを戦力外となると、そこから個人でトレーニングを続け、昨年12月に兵庫ブルーサンダーズへの入団が決定。現時点でのリーグ戦成績は14試合に登板して11勝0敗で、完投も1つ記録。計82回を投げて自責点10の防御率1・09という数字でリーグ優勝に大きく貢献した。

 入団時は、NPB復帰の希望を口にすることなく「まずは1年間、投げてみてから」と話すに止めていた。ただ、実際に独立リーグでローテを守った中で「長く休むことなく投げ続けていれば、まだ投げられる」と手応えを感じたという。140キロを超える直球に加え、変化球の感触も悪くない。

 現時点で、11月に行われる合同トライアウトを受験する考えはなく、5日の阪神2軍戦が井川にとって今季のラスト登板となる。その後に関しては不透明な状況でもあるだけに、まずは古巣を相手に全てをぶつける。

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