ロッテ伊東監督、執念の逆転勝利に「4月から粘っておけっ!」

 「楽天2-5ロッテ」(1日、Koboパーク宮城)

 見事な逆転勝利だった。ロッテの伊東監督は開口一番、こう言った。「開幕から粘っておけっ!」。楽天の守護神・松井裕がマウンドに上がった九回。2死から逆転劇の幕が上がった。

 この回、先頭の代打・清田が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。中村、鈴木は凡打に倒れて2死。しかし、田村が四球を選びチャンスを広げた。

 続く高浜がじっくりといく。8球目にバッテリーミス(捕逸)が出て局面は二、三塁となった。カウントは3-2。高浜は四球で塁が埋まった。

 9球で引き寄せた殊勲の四球だ。

 ここで登場した大嶺翔が1-2と追い込まれたが、チェンジアップを中堅左へ走者一掃の逆転二塁打を運んだ。さらに加藤も替わった青山から初球を左に運んで一気に4点を奪った。

 大嶺翔は、「三振しても思って、初球からどんどん振っていった」と話し、「みんながつないでくれたので乗った」と会心の一打を振り返った。

 30日の試合では同点の5号3ランを放った。勝負の打席ではファウルになったものの、初球から積極的にバットを振った。

 「(相手の)抑えのエースを攻略したのだから大きい。高浜の四球は粘りだったし、大嶺翔はうまく打った。(来季の)自信になるでしょう」

 伊東監督は改めてナインの諦めない姿勢をほめると、最後にまた言った。

 「4月からやっておけっ!」

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