DeNA2位も見えた!阪神に連勝 ウィーランド102球で来日初完封

 「阪神0-7DeNA」(25日、甲子園球場)

 虎の前で仁王立ちした。わずか102球の省エネ投球で5安打に封じ込めて9勝目。球団の外国人投手では09年のランドルフ以来、8年ぶりの完封勝利を成し遂げた。DeNAのジョー・ウィーランド投手(27)は「最高です。今永が(24日に)いいピッチングをしてその流れに乗った」と白い歯をのぞかせた。

 「真っすぐが一番良かった。真ん中に集まらずコーナーに投げることができた」。持ち味の制球力を発揮し、直球とカーブで相手を簡単に料理。三塁を踏ませない完璧な投球だった。八回終了後にラミレス監督に「(九回も)行きます」と志願した。

 バットでも虎にダメージを与えた。三回にチーム初安打となる中前打で出塁し、先制のホームを踏んだ。投打で奮闘した助っ人右腕を指揮官は「(投球は)今年のベスト。全てにおいて彼の日だったと思います」と興奮気味に大絶賛した。

 投手陣は抜群の安定感を誇る。チーム月間6完封は1960年(8月)以来、57年ぶりの快挙。4連勝で2位・阪神に3・5ゲーム差と接近し、CS進出に向けても弾みがついた。いずれも聖地での阪神戦で2戦2勝のウィーランドは「(CSの)相手が阪神でも準備はできている」とニヤリ。短期決戦に向けても頼もしい限りだ。

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