ロッテ・ペーニャが2発4打点 来季も日本で「もちろんプレーしたい」」
「ロッテ-日本ハム」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
周辺に吹き始めた秋風を察知したように、ロッテ・ペーニャのバットがここに来てうなり声を上げ始めた。
一回2死二塁。高梨の2-1からの144キロストレートをフルスイング。打球は左中間席上段まで伸びる先制の8号2ランだ。
8月26日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の1発を「いまはしっかり自分の打つべきボールを待てているし、我慢ができている。我慢ができている時は自分の状態がいい時だ」と好調をアピールした。
ペーニャは2-3で迎えた七回にもこの日2本目となる左中間への逆転9号2ラン。「打ったのはストレート。この打席もしっかり我慢できたね。酒居がいいピッチングをしていたので、何とか勝たせたいと思っていたし、これで勝ちが付く可能性が出て来たので、このまま皆でリードして終わりたいね」と興奮気味に語った。
また試合後には、来季も日本でプレーしたいかと問われ、「自分で決められることではないが、できたらもちろんプレーしたい。1年間フルに出場したい」とも語った。
6月上旬に途中入団。ここまで48試合で打率・275、7本塁打の記録を残している。
伊東監督が8月13日に今季限りでの退団を表明。新監督人事が水面下で進行する中、助っ人たちの去就もどうなるか未知数だ。
ペーニャ、パラデス、サントス、スタンリッジ、そしてファームにいるダフィー…助っ人たちの心中は穏やかではない。
伊東監督はこう話している。
「(彼らには)この時期、契約問題がある。リリース(解雇)の可能性もあるし、他球団からのオファーがあるかもしれない。いま活躍するとインパクトが残る」
ペーニャは言う。
「残りのシーズンはいまの状態で数多く打席に立ちたいと思っている。その結果、チームを勝利へ導けるホームランをたくさん打てたらいいね」。
この言葉にウソはなく、ロッテを含めた日本球界残留のためにもこの言葉を実践するしかない。
勝負の秋だ。