清宮 U18侍ドタバタ初練習も平然 バットが届かず手投げゴロ捕球

 開催地のカナダ・サンダーベイで初練習する中村(左)と清宮
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 野球のU-18ワールドカップ(W杯=9月1日開幕、カナダ・サンダーベイ)に出場する高校日本代表は29日、現地で初練習を行った。飛行機の積み荷トラブルでバットが届かず約2時間のメニューは手投げによるゴロ捕球などに制限されたが、清宮幸太郎内野手(3年)らナインは元気に調整。初の世界一を目指す大会に向け環境の変化に動じないたくましさをのぞかせた。

 世界一を目指す異国での道のりは、少し静かに始まった。バットにボールが当たる、あるべきはずの音がなくとも、明るい表情で汗を流した若き侍たち。清宮は「あまり気にしていない。これはこれでいい経験ができた」と平然と受け止めた。

 現地入りした前夜、経由地のトロントに一部の荷物が置き去りに。この日の午前便の積み荷にもなく、バットや捕手用具は練習に間に合わなかった。ノックもできず、内野の守備練習はコーチが投げたゴロを処理。小枝守監督(66)は「土質や(グラウンドの)形態の準備をしようと思ったが、練習にならないので」と予定が狂ったことを認めた。

 海外大会の難しさを象徴する幕開け。ただ、選手がトラブルを想定内としたことは頼もしい。初海外の中村も「そういうこともある。対応しながら練習したい」と話し、スイングができないもどかしさは「全然ない」と意に介さず。一塁に入った守備では清宮にしばしば教えを請い、さらには「外国人と話してみたい。英語は話せないけど」とグラウンド内外での積極姿勢をアピールした。

 幸い、バットなどは30日未明には到着の見込み。同日午前の練習では内野天然芝の確認など守備と走塁をこなし、午後は打撃練習を行う予定だ。「なかなかない。いい思い出です」と初日を振り返った清宮。降って湧いたアクシデントも成長の糧に変え、必ず世界一をつかみ取る。

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