オリックス・小谷野、代打逆転V3ラン 福良監督に通算150勝贈る
「西武9-10オリックス」(27日、メットライフドーム)
二転三転するゲームを決めたのはオリックスのベテランの一振りだった。7-8の八回。先頭西野の二塁打をきっかけに1死一、三塁の好機をつくると代打・小谷野。36歳は代わった武田とタッチをかわして打席に入ると、シュリッターの初球146キロのカットボールを捉え、左翼スタンドに運ぶ逆転3ラン。今季2本目の代打本塁打で勝利へ導いた。
「勝ちパターンで出てくる投手なんで、追い込まれたら簡単には打てない。初球から自分のスイングができた」
代打稼業は慣れている。ベンチ裏ではスイングをすることはほとんどないという。「これまでにも試合前にもいっぱい振ってきている。いつ呼ばれてもいいように心の準備をすれば大丈夫」と話す。
25日の西武戦で体調不良を訴え途中交代。疲労もあり、万全ではない中での大仕事。福良監督も「とっておきのがいましたね」としてやったりの表情。仕事人が日本ハム時代からの恩師に区切りの監督通算150勝をプレゼントした。