えっ!代走?ロッテ・福浦がプロ24年目の『初体験』
「ロッテ2-1楽天」(24日、ZOZOマリンスタジアム)
41歳、プロ24年目の大ベテラン、ロッテ・福浦和也内野手が「代走」の初体験だ。
四回、2死二塁。7番三木が安楽から右手親指に死球を受けた。
手当のためベンチに下がったが、やがて「代走、福浦」の名がコールされた。
ファンはよく知っている。ZOZOマリンはどっと沸いた。
「記憶にないですね。代走を出されたことはあるけど…」と話しながら、こう続けた。
「試合前、何かあったらオレが(代走に)いくことになるかも」と考えていたそうで、右手親指末節骨骨折が判明した三木には、「ああいうアクシデント…何が起こるかわからない。しょうがないですね」と気遣った。
途中出場で仕事をキッチリとやった。
六回に先頭のペーニャが中前打で出塁。清田は三振に倒れ、続く中村も三直。ここで一塁を飛び出したペーニャを見て、ウィーラーが一塁に送球したものの、悪送球となり二進した。
このチャンスに福浦が0-1からの146キロ速球を捉えた。打球は左翼方向へ伸びて行った。左翼フェンスを直撃する適時二塁打となった。
「打ったのはストレート。意外に伸びたね。相手のミスで回って来た打席でもあったので、ラッキーとしかいいようがない。チームにとっていい追加点が取れたのが一番だよ」。
終わってみれば、貴重な追加点。そして7月18日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来のタイムリーは2000本安打まで「48」とする通算1952安打目となった。
146キロのストレートに力負けせずに打ち返した41歳。「風のおかげですよ。勝ってよかった」と照れた。