天理九回猛追も及ばず…元阪神・中村監督「いい経験をさせてもらった」
「全国高校野球選手権・準決勝、広陵12-9天理」(22日、甲子園球場)
猛追は及ばなかった。天理(奈良)は九回無死から5連打で3点差に迫ったが敗戦。90年以来3度目の決勝進出を逃した。
近鉄、阪神でプレーし、86年優勝時の主将だった中村良二監督(49)は甲子園での初さい配で3勝を挙げた。「言葉は悪いけど、『まさか、彼らが』というぐらいの結果が出た。選手の時は楽しかったけど、指導者はしんどかった」と笑顔を交えて振り返った。
今大会は大垣日大戦で神野太樹外野手(3年)が2打席連続弾を記録。準々決勝・明豊戦では山口乃義内野手(3年)が大会本塁打記録を更新する61号を放ち、一方で史上初の代打満塁弾も浴びた。「いい経験をさせてもらった」。中村監督にとっては、記録にも記憶にも残る夏だった。