目の前で2度敬遠…天理・山口が意地のV適時打 延長制し8強入り

延長11回天理2死一、三塁、右前に勝ち越しの適時打を放ちガッツポーズをする天理・山口乃義=甲子園(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、天理2-1神戸国際大付」(18日、甲子園球場)

 天理が息づまる投手戦の末、延長戦を制して8強入りを果たした。十一回、2死一、三塁から山口乃義内野手(3年)が右前適時打で決勝点を挙げた。

 8番打者の意地の一打だった。七、九回の得点機に凡退。7番・安原が自分の目の前で敬遠されるのは、九回に続いて2度目だった。しかも、二回には自身の野選で同点に追いつかれていた。

 「そこまでチャンスでふがいなかった。何が何でもポテンヒットでも落としてやると思った」と山口。1ストライクから外角直球に食らいつく。フルスイングの打球は、右翼手の前に落ちた。「きれいな安打より価値がある」。値千金の一打に胸を張ってベンチへ拳を突き上げた。

 先発の碓井涼太投手(3年)は148球を投げて延長十一回を完投した。ベンチへのガッツポーズのわけを、山口は「碓井にありがとう、という気持ちだった」と明かした。

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