天理・中村監督、初勝利に涙「帰って来れるとは…」 86年V時の主将で4番

初戦を突破し充実した表情を見せる天理・中村監督=阪神甲子園球場(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、天理6-0大垣日大」(13日、甲子園)

 天理(奈良)が3回戦へ進出した。近鉄、阪神でもプレーした中村良二監督(49)は、春夏通して甲子園初さい配で初勝利。1986年夏の甲子園優勝時の主将と4番でもある指揮官は、涙を浮かべて勝利の余韻に浸った。

 「(監督に就任して)自分一人ではなにもできないと感じた。それでも何とか甲子園へ連れて行きたいと思ってやってきました。選手には試合前に『甲子園へ連れてきてくれてありがとう』と話をしたんですけど、まさか僕がね…。母校のユニホームを着て甲子園へ帰って来れるとは思ってもいなかったので」と声を詰まらせ、涙をぬぐった。

 同監督は現役引退後、中学生の指導や天理大などの監督を経て、2015年秋から母校の指揮を執っている。「幸せな野球人生ですね。まだまだこれからですけどね」。最後は笑顔で歓喜する教え子を見つめていた。

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