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作新学院・大久保、親子3代の夢「甲子園」で雄叫び

 9回、死球を受け気迫の表情を見せる作新学院・大久保(左手前は盛岡大付・平松)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、盛岡大付4-1作新学院」(9日、甲子園球場)

 作新学院(栃木)は史上7校目となる連覇を逃した。

 左脇腹の鈍痛はかすかな希望だった。3点を追う九回2死。大久保湧史外野手(3年)は内角直球を打ちにいったところで死球を食らった。雄叫びを上げたのは「チームを勢いづけたかったから」。その気迫が相手をひるませる。連続四死球で2死満塁と好機は広がった。「あの時チームは一丸だった」。反攻はそこまで。それでも粘り抜いた最終回は誇りとして残った。

 右手小指の骨折で春の関東大会はベンチを外れたが、3週間で自らギプスを外して復帰。甲子園への執念は親子3代の“作新DNA”が源だ。祖父の恵一さん(67)、父の裕之さん(43)は同校野球部OB。祖父はOB会長も務めたが、内野手だった2人は甲子園に出場できなかった。

 幼い頃から名門に憧れた大久保もまた、黄みがかるユニホームに迷いなく袖を通した。最後の夏を前に父へ初めて送った手紙には「絶対に甲子園に連れて行く」。春夏連続で親子3世代の夢をかなえた。しかし、連覇はかなわなかった。

 スタンドで見守った祖父と父には誰より最初に「ありがとう」と言うつもりだ。自分だけが見た聖地の景色も聞かせたい。「試合の流れの怖さや最終回の話。甲子園には“何か”がいた。でも一番はとてもきれいだったってこと」。次の夢は大学野球の聖地神宮。また、3人分の夢を背負う。

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