大阪桐蔭3年ぶり9度目V “決勝男”藤原がV弾「最高です」

 6回、右越え本塁打を放つ大阪桐蔭・藤原
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 「高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭10-8大冠」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪大会決勝が行われ、今春センバツ優勝の大阪桐蔭が、大冠(おおかんむり)を下し、春夏連続で3年ぶり9度目の甲子園出場を決めた。藤原恭大外野手(2年)が六回に決勝ソロ。今春センバツ決勝でも2発を放った“決勝男”が、またも大一番で輝きを放った。全国制覇を果たした14年夏以来となる甲子園では、史上初となる2度目の春夏連覇を目指す。

 一息つくと、全力でセンターからマウンドへ駆けだした。大冠の猛追をしのぎ、たどり着いた大阪の頂点。藤原が最高の笑顔で歓喜の輪に身をゆだねた。

 「最後はひやひやした。でも、優勝は気持ちいいというか…。最高ですね!」

 不動の1番。自らのバットで勝利への流れを生み出した。3点差を追い付いた後の六回1死だった。

 「僕は狙ってホームランを打つタイプ。ここで打てれば、流れが変わると思っていた。決勝に強いというか、決勝で結構打っているので強気に行った」

 カウント3ボール1ストライク。本塁打狙いで直球に絞り、全力で振り抜いた。「完璧だった」。右中間への大飛球。右翼手は途中で背走を諦めた。今大会3本塁打目で高校通算19本目となる一発が、決勝ソロとなった。

 2年生ながらU-18日本代表第1次候補の30人に選ばれており、スカウトが来秋のドラフト候補と口をそろえる逸材は“持っている男”だ。大舞台では集中力が増す。特に「気持ちが入る」と言う決勝では、無類の勝負強さを見せてきた。

 今春のセンバツ決勝・履正社戦では先頭打者弾を含む2本塁打。今春近畿大会決勝・東海大仰星戦も5打数4安打だった。「スポーツは誰にも負けたくない」と言う負けず嫌い。根尾昂投手、山田健太内野手ら同級生の活躍も刺激に、名門で成長を遂げてきた。

 チームは今春センバツ1回戦・宇部鴻城戦から公式戦負けなしの24連勝で、春夏連続の甲子園出場を決めた。聖地では史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を目指す。西谷浩一監督(47)が力を込めた。

 「100年近い高校野球の歴史で、春夏連覇を2度やった高校はない。挑戦したい気持ちはある。夏に日本一になろうと思ってやってきたので」

 藤原も指揮官の言葉に呼応した。「春夏連覇しか目指していない。ここからさらに(状態を)上げていきたい」。激戦区を勝ち抜いた勢いに乗り、次はさらに高い頂を目指す。

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