大冠・東山監督 惜敗に号泣「このチームに懸けていたので…」
2枚
「高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭10-8大冠」(30日、シティ信金スタジアム)
春夏通して初の甲子園出場を逃した公立校・大冠(おおかんむり)の東山宏司監督(55)は、試合後に号泣して悔しがった。
「このチームに懸けていたので…。厳しい練習をしてもついてきてくれて年々、力を付けてきた。この夏を迎えたと思っていただけに残念です」と涙をぬぐった。
今春センバツ王者を相手に、1点を追う三回は4点を奪って逆転。その後は反撃を許して六回に1点を勝ち越され、八回には6点差に広げられた。それでも九回に4点を奪って大阪桐蔭を追い詰めた。
あと一歩及ばず敗戦したが、主将・猪原隆雅捕手(3年)は「日本一のエースから点を取れて嬉しい。胸を張って帰ります」。清々しい表情で、スタンドからの拍手を浴びた。
1990年の渋谷以来となる公立校の夏の甲子園出場はかなわなかったが、記憶に残る試合だった。