JR東日本3年ぶり初戦突破  田嶋1安打完封

 「都市対抗野球・1回戦、JR東日本3-0伏木海陸運送」(16日、東京ドーム)

 今秋ドラフト1位候補左腕のJR東日本・田嶋大樹投手(20)が1安打完封の快投で、チームを3年ぶりの初戦突破に導いた。12球団約50人のスカウト陣が集結する前で、実力を存分にアピール。「1安打完封はたぶん初めて。でき過ぎです」と笑顔がはじけた。

 昨年は延長十回にサヨナラ弾を浴びて初戦敗退。決意したのは、投球のモデルチェンジだった。「球数を減らしたかったし、テンポが悪かった。社会人の選手も自分の直球に合ってきていた」と今春からカットボールを導入。最速152キロを誇る直球はこの日も148キロにセーブして、新兵器を有効に活用。7奪三振ながら、112球で投げ切った。

 和田SAも視察した阪神は、担当の平塚スカウトが「ベストピッチ。制球がよくなった。力感はないのに力がある」と絶賛。西武・鈴木球団本部長は「1位でいかないと取れないのは間違いない」とうなった。

 ひと皮むけた姿を披露した田嶋は「チームが勝てれば何でもいい」。目標の優勝を勝ち取れば、評価はおのずと高まっていく。

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