全セの巨人・小林、ビックリ弾 打撃低迷の男が球宴初打席初スイングで
「マイナビオールスターゲーム・第2戦、全パ3-1全セ」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
記念すべき一発だった。球宴初出場の小林(巨人)が昨年の西武・栗山以来17人目となる初打席初本塁打。巨人では史上初となり、敢闘賞も受賞した。前半戦は0本塁打だっただけに「手応えは良かったですけど、本当にびっくりしてます」と笑顔がはじけた。
場面は0-0の三回2死。金子の甘く入った初球、144キロ直球を振り抜き、打球は左翼席へ。小林は右手を突き上げ喜びに浸った。球場内が拍手喝采となった一発だが、コーチとしてベンチにいた高橋監督は手を広げ、首をかしげる。「シーズンで1本出るか出ないかなんだから」。“まさかの一発”を苦笑いで評価した。
WBCでもチームトップの打率・450を残した小林。前半戦は打率・190だっただけに、指揮官は「シーズンで打てよ」と“お祭り男”に愛のゲキを飛ばした。「自分もシーズンで打てるように頑張りたい」と力を込めた小林。この一本を糧に、自身も後半戦の巻き返しを図る。