ロッテ伊東監督、先発チェンの立ち上がりに苦言 「古巣だから意識したか」

 「交流戦、DeNA5-2ロッテ」(14日、横浜スタジアム)

 ロッテは今季未勝利だった石川が初勝利を挙げて、大砲候補の前楽天・ペーニャが加入。戦力がやっと整い始め、チームも上昇の兆しが見えてきた。

 14日の一戦に勝てば交流戦五分となるところだったが、そうは問屋が卸さなかった。

 伊東監督は開口一番、「見ての通り。(初回の)3点が重かった」と敗戦への案内人となったヨーイ、ドンでの失点を挙げた。

 先発のチェンはまたもや立ち上がりの悪さを見せた。

 先頭の桑原にストレートを左翼線に運ばれる二塁打を浴びた。続く田中浩には106キロのカーブを右にはじき返されて早くも1点を失った。

 さらにロペスにも130キロのスライダーを左適時打、筒香にも左前打された。4連続長短打。無死満塁から宮崎の遊ゴロ併殺打の間に3点目を奪われた。

 チェン本人がよく分かっていた。

 「調子自体は悪くなかったと思うのですが…。立ち上がりですね。いきなりの4連打でチームのリズムを崩してしまった」。こう言ってうなだれた。

 「変化球を打たれていた。制球のいい投手ではないが、交わそうとしたところをやられた」と伊東監督。そして、「古巣だから意識したのかな…」とも。

 チェンにとってDeNAは12年から14年まで在籍した古巣で、「勝とうという意識が強かった」という。

 だが、その古巣はチェンの投球の癖をグラブの位置などでチェックしていた。三回には筒香にバックスクリーンへの6号ソロを喫した。

 昨年の交流戦でもチェンは筒香に特大の1発を浴びており、まさに「いつか来た道」となってしまった。

 打線は「9」安打で「9」残塁。三、四、五、六、さらに七回も先頭打者を出しながら得点は「2」に終わった。

 「打線は粘りが出てきたが、チャンスで1本が出なかった。残塁数が結構多かったな。1点でも取っていたら展開が変わっていた」

 指揮官は悔しそうに話したが、「外国人選手に多少当たりが出てきた」と今後への希望を見いだした。

 途中出場のパラデスが五回に二塁打、九回には左翼席に3号ソロをたたき込んだ。

 「1打席1打席に集中してやっている。毎日全力でやることを考えている」とパラデスは話すが、ペーニャの加入がいい刺激となっているようだ。

 「(ペーニャと)話をして日本の野球を教えてもらった。アメリカと日本の投手では攻め方のスタイルが全然違う。そのへんのことをね」。刺激とともに、何かを必死で吸収しようとしている。

 交流戦残り4試合。なんとしてでも、後半戦に弾みを付けるためにも、“有終の美”を飾りたい伊東ロッテだ。

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