楽天ドラ3田中、プロ1号が劇的V弾 3打席連続三振から初安打、最後は大仕事

 「ロッテ0-2楽天」(20日、ZOZOマリンスタジアム)

 無我夢中でフルスイングした打球が左翼席に吸い込まれた。0-0の延長十二回、2死一塁。楽天のドラフト3位・田中(立大)のプロ初アーチは劇的な決勝弾となった。

 「打球は見えていませんでしたけどスタンドの盛り上がりで分かりました」。前夜にプロ初盗塁を決め、この日はプロ初のスタメン出場。第1打席から3打席連続三振を喫したが、延長十回に左中間へプロ初安打となる二塁打を放ち、5打席目は初本塁打初打点だ。

 「(デビュー戦で4打席連続三振の)長嶋さんになれるかと思ったけどなれなかったね。いいスイングしているなと思ったら、最後は放り込んでくれた」と梨田監督。立大の大先輩、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督を例に出し、新人を称えた。

 延長十二回は左腕の土肥と対したことで、プロ入り初めて右打席に立った。高校時代は両打ちだったが、大学入学後は左打ちに専念。プロ入りを意識した4年時にスイッチに再転向した。左打席の方が確実性は高いが、「右の方がスイングが強い」と池山チーフコーチ。両打ちの松井稼のスイングを参考に、今も鍛錬を重ねている。

 スタンドには故郷・福岡から母・洋子さん(58)が駆けつけていた。「ホームランボールは親に渡したい」と田中。梨田楽天にとっても頼もしい孝行息子だ。

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