「東都大学野球、東洋大２－１国学院大」（９日、神宮球場）

　２位・東洋大が首位・国学院大に先勝。１点を追う九回２死から田中将也内野手（４年・帝京）、中川圭太内野手（３年・ＰＬ学園）の連続本塁打で逆転した。

　あと１球で完封負けの崖っぷちから、ソロ２発でうっちゃった。まず田中也が変化球に反応する左越えへの同点弾。続く中川は直球を捉える勝ち越し弾を左翼席に運んだ。負ければ優勝は絶望的だったが「勝つことしか考えていなかった」と中川。高橋昭雄監督（６８）も「四十何年、１０００試合近く監督をやっているけど、こんなの初めてじゃないかな」と感嘆する劇的星だった。