巨人菅野スゴ過ぎ3連続完封 89年斎藤雅樹以来セ28年ぶり「最高に気持ちいい」

 「巨人5-0DeNA」(2日、東京ドーム)

 九回2死でロペスを二ゴロに打ち取った瞬間ガッツポーズをし、笑みがこぼれた。巨人・菅野智之投手(27)が3試合連続完封勝利。セ・リーグでは89年の巨人・斎藤雅樹以来の快挙を成し遂げ、「最高に気持ちいいです。やりました!」と大歓声が沸くお立ち台で喜びを爆発させた。

 意地の135球だった。「調子自体あまり良くなかった」と話すが要所をきっちり締め、六回以降は無安打投球。相手の主砲・筒香に対しても4度の対戦で単打1本のみ。六回1死では直球で見逃し三振。九回1死でも150キロの直球で中飛に打ち取り「真っ向勝負で打ち取れた。いい勝負だった」と自賛した。

 八回終了で127球。尾花投手コーチに「球数はどのぐらい投げられるか?」と聞かれたが、「投げ切ります。最後まで投げます」と志願。完封への思いは強かった。坂本勇には試合前に「5点ぐらい取ってください」とリクエスト。その通り打線の援護も受けた。

 斎藤現2軍監督の記録に並んだことも感慨深い。目標の投手の1人でもあり、菅野の入団時の投手コーチだった。「すごく光栄に思っています。最後まで投げ切ることを斎藤さんは大事にされた方。自分にも意識して言ってくれた。ようやく形になってきたかな」と柔和な表情を浮かべた。

 チームの連敗も2で止めた。エースの快挙に高橋監督は「達成感はすごいんじゃないか。本当にこの3試合、こちらからしたら言うことがない」と称賛した。「何回も(完封を)できるように頑張っていきます」と菅野。中6日でいけば、次回登板予定は9日・阪神戦。猛虎相手に、4連続完封に挑む。

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