ヤクルト・鵜久森 球団35年ぶりサヨナラ満塁本塁打

 「ヤクルト8-4DeNA」(2日、神宮球場)

 苦労人の努力のたまものだった。代打で出場したヤクルト・鵜久森がサヨナラ満塁本塁打でチームに勝利を呼び込んだ。セ・リーグ10人目、球団では1982年の岩下正明以来、35年ぶり2人目の快挙となった。

 「サヨナラ自体、自分自身初めて」。4-4で迎えた延長十回1死満塁だ。6番手・須田の初球を仕留め、DeNAファンで埋め尽くされた左翼席へ放り込んだ。ガッツポーズでダイヤモンドを一周すると、仲間からかけられたバケツの水を満面の笑みで受け止めた。

 「恩返し」の気持ちを忘れない。日本ハムを戦力外となり、昨季ヤクルトに入団。「打席に立てる喜びを感じてやりたい」。九回には今年ロッテから加入した大松が今季初安打をマーク。「いろんな思いがあると思う。(自分も)やってやろうと思った」と奮起した。

 早出での打撃練習が日課。杉村チーフ打撃コーチは「日頃の積み重ねが実った。見事だった」と称賛。プロ13年目の30歳。年を重ね「いろんなところが痛くなる」とケアは今まで以上に入念に行う。

 自身の本塁打より「勝ってよかった。監督を胴上げしたい気持ちでやってる」。チームの勝利のために、ひたむきにバットを振り続ける。

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