センバツ最優秀応援団に中村 OBの指導でまとまりのある応援

 「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭8-3履正社」(1日、甲子園球場)

 応援団賞受賞校が発表され、最優秀賞に21世紀枠の中村(高知)が選ばれた。生徒、教員、地元の人々、OBが薄いブルー、赤、白のウエアを着てアルプス席を埋め、「N」の人文字を中心に一体となった迫力ある応援が評価された。

 応援団長を務めた、今春卒業生の和田万洋さん(18)が閉会式で記念の盾を受け取った。「試合では、九回の懸命の応援に、スタンドの皆さんも大きな声で応えてくださり、うれしかった。それが選手に届いたと思う。地元の人々も大勢来てくれて、そのおかげで受賞できたと思う」と感謝の気持ちを表した。

 高校時代は野球部の捕手で、昨年のチームで副キャプテンも務めた。同校の教諭から団長を依頼され、後輩を応援する役割を快諾。「40年前に準優勝した時のOBの方々も練習に来て指導してくださった。アルプスには4000人もいるから、上まで声が届くように腰を反らせて指揮するようにとアドバイスをもらった」と話した。

 チームは選手16人。ベンチ外の選手がスタンドに1人もおらず「野球部の(よく通る)声を出す人がいない。応援歌を歌う時も、学校は女子生徒のほうが多いので、掛け声が難しかった」と、応援でも苦労はあった。

 それでも、工夫をこらした懸命の応援はナインや全国の高校野球ファンの胸に響いた。「みんなの思いが詰まっている盾。最高です」と笑顔をみせた。

 優秀賞には作新学院(栃木)、多治見(岐阜)、大阪桐蔭(大阪)、智弁学園(奈良)、創志学園(岡山)が選ばれた。

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