大阪桐蔭・徳山、“お化けフォーク”で安田を斬る!「フォークで勝負できてる」

 第89回選抜高校野球大会最終日の決勝は3月31日、雨による天候不良のため中止となり、史上初の“大阪頂上決戦”となる履正社-大阪桐蔭は1日に順延された。この日両チームは甲子園の室内練習場で調整。春夏通じて初優勝を狙う履正社の今秋ドラフト1位候補・安田尚憲内野手(3年)が完勝を宣言。大阪桐蔭の徳山壮磨投手(3年)はフォークで安田を封じ、12年以来2度目の春制覇を誓った。5年ぶり10度目の順延となった決勝は午後0時30分開始予定。

 天がくれた1日を無駄にはしない。先発予定だった徳山は、仕切り直しの一戦を明るい表情で受け止めた。「休めたので明日は万全でいける。プラスに考えたい」。経験のない連日の3連投を、回避できた右腕の言葉に力がみなぎった。

 対策もより入念にチェックすることができる。履正社で最も警戒する打者は安田。昨秋大阪大会準決勝では、特大の3ランを浴び、チームも敗れた。その悔しさを胸に、冬場は打者を立たせて投球練習を行い、イメージを膨らませてきた。

 高校通算50発の怪物封じのカギとなるのが“お化けフォーク”だ。秋はまだ精度が低かった武器を、ソフトバンク・千賀を参考にして磨き上げてきた。「この大会はフォークで勝負できている。落とすボールは安田君にも効くと思う」と、成長に自信を見せた。

 この日はブルペン投球をせず、軽いキャッチボールのみ。下半身を使うことを意識し、フォームを確認した。徳山のスライド先発について問われた西谷浩一監督(47)は「そのつもりです。疲れはもちろんあるでしょうけど、そのために準備をしてきた。その力を出すとき」と、信頼を口にした。

 宿敵にリベンジを果たして栄冠へ。「打たれている印象があるので、悔しさをぶつけていきたい。とにかく勝って優勝したい」と徳山。これ以上ない舞台は整った。

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