巨人・阿部、自身初の開幕弾! 果たした4番の責任「正直ホッとした」
「巨人6-2中日」(31日、東京ドーム)
大黒柱の一振りが、ドーム内のG党の大歓声を一点に集めた。初回、巨人・阿部がプロ17年目で初の開幕弾となる先制の1号2ラン。由伸巨人を2年連続の開幕戦勝利に導き、「本当に良かったです。ホッとするのは正直ありました」と汗を拭った。
初回2死二塁。カウント0-2から大野の外角フォークをすくい上げ、右中間席に運んだ。三回2死一、二塁では中前適時打で3打点目。阿部の躍動がその後のマギーの適時打、五回の坂本勇の2ランへとつながった。
試合前のシートノック中に聞こえてきた、先輩のゲキにも感謝した。この日球場に訪れていたOBの角盈男氏から声を掛けられたそうで「巨人で300号打ってる選手で僕だけ(開幕戦で)打ってないと言っていた」と明かし、「角さんがプレッシャーを掛けてくれたので打てました」とニヤリと笑った。
昨季は右肩痛で開幕2軍スタート。今年は離脱なく開幕まで歩んだ上、最高の滑り出しを切った。「去年はチームに迷惑を掛けたし、今年は何とかってのもある」。その熱い思いが、結果に表れた。
オープン戦は最下位となったが、その不安も阿部が一蹴。高橋監督は「信頼して4番を任せたし、その期待に応えてさすが」と目を細めた。「毎日いいところで打てるように頑張ります」と阿部。V奪へ、主砲の打棒がチームを支えていく。




