バレ、打率6割超え&4号2ランも…サヨナラ負けにぼう然

 タイブレークの延長11回、1死満塁でスミスが二ゴロ併殺に倒れ、肩を落としてベンチに戻るオランダのバレンティン(右端)ら=ロサンゼルス(共同)
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 「WBC・準決勝、オランダ3-4プエルトリコ」(20日、ロサンゼルス)

 オランダ打線をけん引したバレンティン(ヤクルト)はサヨナラ負けを受け、ぼう然とした様子でベンチへ引き揚げた。

 4番・右翼で先発出場し、初回に大会4号となる2ランで先制点を奪うなど、この試合も4打数3安打2打点1本塁打と活躍。7試合通算で打率・615、4本塁打、12打点と大暴れしたが、頂点には届かなかった。

 感情をあらわにする場面もあった。延長十回、米大リーグ・マリナーズで昨季クローザーを務めたディアスの投球が顔付近のインハイに抜け、何事か発しながらマウンドに歩み寄った。これに両軍ベンチも反応し、あわや乱闘という異様な空気が球場を覆った。

 NPBでは守備面が不安視されることも多いが、八回の守備ではフェンスに足をぶつけるまでファウルボールを懸命に追いかけた。痛そうな表情を見せながらもスタッフを制してプレーを続行。今大会への意欲をのぞかせていた。

 十一回のタイブレークでは二塁走者として勝ち越しのホームを目指したが、生還は果たせず。その裏でサヨナラ負けし、2大会連続決勝進出でお祭り騒ぎのプエルトリコ陣営をベンチから見つめた。

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