侍・藤浪あるぞ中1日キューバ斬り!5日オリ戦投球回短縮で中継ぎの切り札に

 WBC日本代表の小久保裕紀監督(45)は2日、5日の強化試合・オリックス戦(京セラドーム)に先発する藤浪晋太郎投手(22)=阪神=の投球回数を減らし、好調を維持していく考えを示唆した。中継ぎで7日の初戦・キューバ戦(東京ドーム)に登板する可能性も浮上。京セラドームで行われた全体練習には米大リーグ・アストロズの青木宣親外野手(35)も合流し、侍28戦士が顔をそろえた。

 その存在感が日を追うごとに増していく。ここまで侍ジャパンの実戦2試合に登板し、2回無失点の藤浪。次は5日のオリックス戦に先発で3イニング程度が予定されていたが、小久保監督は「そんなに(イニングは)投げない。2回ですね」と予定投球回数を短縮したことを明かした。

 その裏にあるのは、藤浪の好調さだ。2月25日の練習試合・ソフトバンク戦では、3番手で登板し、1回無失点。そして前夜の台湾プロ選抜戦も3番手で登板。先頭の王柏融に四球こそ与えたが、続く打者をツーシームで三ゴロ併殺に打ち取るなど安定感が際立った。

 そんな右腕の姿を受けての投球回短縮。指揮官は「調子がいいので、あまり投げさせない方がいい」と本戦まで好調を維持させたい考えを示した。

 前夜の試合後、本戦での起用法について「藤浪と千賀は中継ぎのめどが立った。どこの戦いに使うかはこれから考えます」としていたが、負担を軽減したことで中1日での7日・キューバ戦投入も現実味を帯びてきた。

 権藤投手コーチは「昨年は暴れている姿しか知らないけど、大暴れしなくなった。モノが違う。あの角度から150キロを投げるんだから」と絶賛。起用法については「誰がどういうところで投げるかは競争」と説明した。

 5日のオリックス戦は藤浪にとっても、今後のポジションを占うマウンドとなることは間違いない。一歩一歩の積み重ねが、右腕を世界一奪還を目指すオープニングゲームのマウンドへ近づけた。

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