オリックス、東大・宮台をドラ1候補に 沖縄&福岡合宿、OP戦も密着マーク

 オリックスが今秋ドラフトの1位指名候補として、東大の150キロ左腕・宮台康平投手(21)を挙げていることが10日、明らかになった。東大が22日から沖縄・首里高で行うバッテリー合宿、27日からの福岡合宿、3月のオープン戦などに担当スカウトを派遣し、密着マークを続ける。史上初の東大ドラ1誕生も夢ではなさそうだ。

 オリックスは本気だった。1月14日に行われた東大の初練習にはソフトバンク、ヤクルト、DeNA、西武と並んで、担当の由田スカウトが視察。「ドラフト1位の12人に十分入って来る素材」と高評価を口にしたが、リップサービスではなかった。

 「今年のドラフトは早実の清宮と宮台の2人が目玉です」と断言。宮台は最速150キロ左腕。昨春の早大戦で東大新記録となる13奪三振を記録。7月の日米大学野球選手権では大学日本代表にも選ばれるなど、1位候補の評価は揺るぎない。

 問題は昨秋のリーグ戦を離脱する原因となった左肩痛がどこまで回復しているか。この調査をするために由田スカウトを密着マークさせることを決めた。22日から沖縄・首里高で始まるバッテリー合宿、福岡合宿、3月に九共大などと行うオープン戦まで調査することになった。長村球団本部長も「面白い素材と聞いている。春のリーグ戦が始まれば見に行くつもり」と編成トップの視察も口にした。

 過去に東大からプロ入りしたのは、65年の大洋・新治伸治(ドラフト制度なし)、66年度ドラフト中日3位の井手峻、91年度8位のロッテ・小林至、99年度7位の日本ハム・遠藤良平、04年度9位の横浜・松家卓弘の5人がいるが、ドラフト1位はいない。史上初の東大ドラ1誕生となるか。

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