侍・小久保監督ローテ再編 先発は則本、菅野、石川、武田の4人 藤浪らは中継ぎ

 3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する「侍ジャパン」の小久保裕紀監督(45)が4日、宮崎のソフトバンクキャンプを視察。右足首のケガで出場メンバーから外れた日本ハム・大谷翔平投手(22)に代わり、ソフトバンク・武田翔太投手(23)の選出を発表した。さらに先発の4人以外の投手は中継ぎ起用となる考えを示し、侍の総力を結集して大谷の穴を埋めるつもりだ。

 力強い言葉で小久保監督が最後の侍を指名した。「決まりました。武田です」。28人のWBC出場メンバーから外れた大谷に代わり、先発として武田を選出。これで侍の先発投手陣4人が決定した。

 先発に関して「先発は球数めいっぱいの起用でいこうと思っている」と小久保監督。先発4人は、きっちりと登板日を決めたローテを組む。大谷欠場で再編されたローテは3月7日のキューバ戦に則本、同8日の豪州戦に菅野、同10日の中国戦に石川が登板予定だ。

 そこに「国際大会の経験があり、表情を変えないマウンドさばきがある。大きな舞台で普段通り、マウンドに上がってくれる」と評価する武田がプレーオフ、もしくは2次リーグ初戦という重要な試合を担うことになった。

 さらに「第2先発」という概念も“撤廃”する。「第2先発」だった千賀については「中継ぎで起用したい。2、3番手以降は次の登板を見据えた起用になる」と説明した。

 これまでのWBCの球数制限では50球未満ならば中1日での登板が、30球未満ならば連投が可能となる。藤浪、牧田、千賀、増井も「第2先発」ではなく「中継ぎ」という位置づけで、他の救援陣とともに球数を抑えながらフル回転させることも視野に入れた。

 指揮官は「(大谷)本人が一番出たかった大会。彼の分も、その思いを持って本番には臨む」と決意を語る。大谷の離脱は痛いが、ここからは前に進むだけだ。日本が誇る投手陣の総力を結集し、世界の頂点をつかむ。

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