日本ハム・栗山英樹監督（５５）が２日、今季は田中角栄流のリーダーシップを発揮して２年連続日本一を目指す誓いを立てた。

　指導者としてのあるべき姿は球界の先輩から学ぶだけではない。選手への接し方として、故田中角栄元首相の人心掌握術を参考にする。昨年「日本列島改造論」「私の履歴書」など著書を読みあさったという。官僚の家族構成一人一人を記憶する術など、自身のブレーンを大事にする姿には感心させられたという。

　「今年、連覇するには選手に対し、どこまで我慢できるかだと思う。角栄さんは本当に愛情があった。新潟のこと、日本の行く末のことをよく考えていた。角栄さんのように常にチームを愛してるのかって今年は問いかけたい」と話した。

　北海道・栗山町の自宅の寝室に、田中角栄の名言日めくりカレンダーを設置。昨年は伝説の雀士・桜井章一氏の名言カレンダーだったが、今年は角栄の名言を眺めて、自身を奮い立たせる。

　昨季は１１・５差をひっくり返してリーグ優勝したが、「試合に勝っただけで、日本一の選手の集まりかというとまだ違う」と慢心はない。常勝チームを作り上げるため、角栄流でチーム力を引き上げる。