楽天・安楽智大投手（２０）が２０日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、９００万増の２１００万円でサインした。２年目の今季、３勝５敗ながら８月以降は先発ローテに定着し、秋には日本代表としてＵ－２３Ｗ杯に出場。来季の飛躍を期待させる右腕は、４年後の東京五輪出場への意欲を口にした。

　多くの経験を身に付けた一年だった。「代表のユニホームを着てみて、五輪とか、トップチームへの憧れはやっぱりある。そういう選手になりたいし、なっていかないといけない。自分にプレッシャーをかけていきたい」。高校時代からその抜きんでた実力は折り紙付き。球界を代表する投手となるために、「来年は開幕からローテで回るつもり」と目標を打ち立てた。

　４日に２０歳の誕生日を迎え、先輩の松井裕らに祝福されてハイボールで乾杯した。「前から見ていてうらやましいと思っていたビールかけに、堂々と参加できる年齢になった」と安楽。大人の仲間入りをした右腕が、新たな目標に向かって突き進んでいく。