オリックスは１４日、都内のホテルで、ドラフト２位で指名した黒木優太投手（２２）＝立正大＝と契約金８５００万円、年俸１２００万円で合意した。

　晴れやかな会場の席。用意された色紙には「開幕一軍」の目標とともに「５４」の文字。自ら選んだ背番号を誇らしげに掲げた。イメージしたのはロッテで活躍した黒木知宏（現日本ハムコーチ）だ。

　「黒木と言えば５４。本物の黒木さんに負けないようにオリックスの黒木と呼んでもらえるように頑張りたい」

　野球を始めたころ、周りの大人から「黒木と言えばジョニー」と教え込まれてきた。少年はいつしか１５０キロを超える速球と２種類のスライダーが武器の剛腕へと成長。気持ちを前面に出すスタイルまで踏襲。本家に負けない“魂のエース”を目指す