楽天・三木谷オーナー、外国人枠撤廃提案「日本人とか外国人とか関係ない」

 プロ野球のオーナー会議が14日、都内で行われ、出席した楽天・三木谷浩史オーナーが(51)が欧州サッカーなどと同様に外国人枠を撤廃する改革案を熱く訴えた。また、任期満了を迎えた熊崎勝彦コミッショナー(74)の1年間の続投も決まった。

 “改革派”の三木谷オーナーが、熱弁を振るった。将来的なプロ野球の競技人口について議論が及ぶと、「少子化の問題もあり、はたして日本人だけで今後やっていけるかどうか。外国人枠を拡大して、最終的には撤廃していったらどうか」と持論を展開した。

 現在、支配下選手枠の外国人数は任意だが、出場選手登録は4人まで(同時に登録できる投手、野手はそれぞれ3人以内)と定められている。

 三木谷オーナーは、欧州サッカーでEU加盟国の国籍を持つ選手は外国人枠が撤廃されていることなどを例に出し、「アマではなく、プロの興行なので。日本人とか外国人とか関係ない。最高のパフォーマンスを見せるなら、日本人じゃないといけないということはない」と、野球界の発展のためにも、“多国籍化”を推し進めるべきだと主張した。

 「昔はおらが村の選手というのがあったかもしれないが、世界レベルのリーグをつくるには、国籍のことを言っている場合ではない。基本は全撤廃というのが私の考え」

 出席した他球団オーナーから目立った反応はなかったといい、実現には選手会の了承も必要になる。クリアすべき課題は数多くあるが、楽天グループを率いてグローバルに活躍する三木谷オーナーならではの提言だった。

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