小久保監督、ガチンコ侍で勝負 調整より勝利、最強の打順見つける

 「侍ジャパン強化試合、日本-メキシコ」(10日、東京ドーム)

 公式な位置付けは強化試合だが、指揮官の頭の中は「調整」より「勝利」だ。9日の公式練習後の監督会見。先発オーダーを問われた小久保監督は、即答した。「まだ決めていません。打順は、この夜に考えます」。“ガチンコ”だからこそ、ギリギリまで頭を巡らせる。

 この4試合は予告先発。その利点を最大限に生かす。「全力で勝つためにはどうするかという采配をしていきたい」。左右を含む相手先発のタイプ、選手個々の状態…。あらゆる状況を想定し、限られた4試合を使う。「中田の1番はない」とおどけた指揮官。日本屈指の侍たちを、巧みに配す。

 稲葉打撃コーチはバリエーション豊富な打線が組めることに手応えを示す。「坂本は1番でも面白いと思うし、クリーンアップも打てる。2番も走れる選手、確実に送れる選手といろいろ考えられる」。来年のWBCを前に、考えられる手は全て打つ構えだ。

 指揮官が打線の鍵としているのは「1番」と「筒香の後ろの打者」。人材は豊富で、選択肢はいくつにも広がる。だからこそ指揮官は「(打線は)固定しない?そうですね。そのための4試合だと思うので」と力を込めた。毎日変わる“ガチンコ打線”で、本番への答えを見つける。

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