山田また安打出ず…ヤクルト、東京ドーム10連敗

 「巨人6-4ヤクルト」(16日、東京ドーム)

 想定外の大ブレーキだ。九回に2点差に迫り、なお2死一、二塁の絶好機。だが、ヤクルト・山田は見逃し三振に倒れ、天を仰いだ。

 「向こうもいいボールを投げてますし。甘いボールがなかなかこなかった」。この夜も5打数無安打に終わり淡々とした口調で話したが、表情には悔しさがにじんだ。18打席連続無安打と本調子にはほど遠い。

 故障の影響もある。背中に死球を受けた11日・阪神戦から4試合連続ノーヒット。「普通に振れます」と気丈に話したが、杉村チーフ打撃コーチは「完全な状態じゃないのは事実。痛みと(死球の)残像が、残っているかもしれない」と指摘した。

 チームは今季東京ドームで10戦全敗。球団が同球場で1勝もできなかった年はない。「全敗してるんで、明日は何とか勝てるように。チームに貢献したい」と山田。17日は今季最後の巨人戦。逆転CS進出のためにも、主砲が壁を乗り越えるしかない。

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