木更津総合・早川12K完封 わずか2安打!二塁踏ませず

 「全国高校野球・2回戦、木更津総合2-0唐津商」(13日、甲子園球場)

 木更津総合(千葉)の左腕・早川隆久投手(3年)は2安打12奪三振の快投で完封勝利を挙げた。

 また引き出しを増やした。3度目の甲子園。早川はスイスイと九回を投げ抜いた。二塁すら踏ませず、2安打12奪三振で初完封。「完封できてうれしい」と、ニッコリ笑った。

 増えた引き出しは、ツーシームだ。右打者の外角へ逃げる新兵器。センバツ後、黒田(広島)の著書をボロボロになるまで読み込んで、夏前にマスターした。アレンジを加え、山崎康(DeNA)のような落差があるバージョンも身に付けた。

 センバツ準々決勝・秀岳館戦。あと1球で勝利という場面で際どい直球をボールと判定され、連打で逆転サヨナラ負けを喫した。感じたのは、自慢の直球とスライダーだけでない武器の必要性。その答えがツーシームだった。夏の甲子園初戦で凡打の山を築き「直球はよくなかったが、変化球がよかった分、直球が生きた」と、手応えは十分だ。

 ウイニングショットの“クロスファイヤー”は「最後まで残しておきたいので」と、ほぼ使わず。全国屈指の左腕が余力十分に快投発進した。

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