中日・近藤ジュニア父同様の鮮烈デビュー!初先発初安打初打点初猛打賞

 「中日2-7巨人」(2日、ナゴヤドーム)

 巨人・沢村の直球にバットが空を切り、屈辱の最終打者となったが、この男がナゴヤドームを盛り上げた。2番・左翼でプロ初スタメンを張った中日・近藤弘基外野手が、プロ初安打初打点を含む3安打猛打賞。谷繁竜に新星が誕生した。

 一回のプロ初打席は中飛。だが、三回2死からプロ初安打となる中前打。ベンチに戻ると父・真市投手コーチとグータッチで歓喜を分かち合った。

 五回2死一、三塁では詰まりながらも2点左前適時二塁打。「思い切り振っていこうと思っていた結果が、ポテンヒットにつながったと思うのでよかった」。七回にも右前打を放ち、敗戦の中でひときわ輝きを放った。

 7月に支配下選手登録を勝ち取ったばかり。1軍に初昇格したその日に、谷繁監督はスタメンのチャンスを与え、近藤はその期待に応えた。プロ初安打を放った記念のボールは手元に戻ってきた。両親への感謝は尽きない。デビュー戦でノーヒットノーランを達成した偉大な父を超える戦いが始まった。

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