「ヤクルト８－９ＤｅＮＡ」（１９日、神宮球場）

　新３番のヤクルト・バレンティンが４打点の活躍で猛追も、勝利にはあと一歩及ばなかった。一時は６点をリードされ、一方的と思われた展開。だが五回、２点を返してなお２死二塁で、バレンティンが左中間へ豪快な２ラン。反撃の機運が高まった。

　「久しぶりに、いい感触だった」と波に乗り、４点差の七回にも右翼線へ２点適時二塁打。右足甲の骨折の川端に代わって３番に入り「後ろが山田なのでストライクで勝負してくると思っていた」。狙い通り、直球をたたいての４打点だった。

　真中監督も「集中していたね」と新３番には及第点。ただ八回に同点としながら、なお無死三塁の好機で勝ち越せず。敗戦に「追いついたので、ものにしたかった」と悔しさを隠しきれなかった。