「交流戦、ソフトバンク４－１ＤｅＮＡ」（８日、ヤフオクドーム）

　激しい衝突音を発した白球は一直線で右翼席に突き刺さった。専売特許のフルスイングをしたソフトバンク・柳田悠岐外野手（２７）が、ダイヤモンドをゆっくりと回った。三回２死二塁から先制の右越え２ラン。「全勝神話」を刻む一発が４試合ぶりに飛び出した。

　まさに勝利を呼ぶ一発を放っている。３月３０日の西武戦から、本塁打を打った試合ではチームは全て白星。この日は今季初めて左投手から放った本塁打で「神話」を継続した。

　五回２死一、三塁ではフォークを中前に運ぶ適時打で三走・鶴岡を迎え入れ、チーム３点目。「いい結果が出てうれしく思います」。これで６試合連続安打と、調子を上げてきたが「どうですかね？あんまり分からない」。そう言いながらも「明日も必死に準備して頑張りたいです」と宣言した。

　お立ち台の最後には「（試合中に）鼻毛を抜いているのをカメラに抜かれたので、気をつけます！」と笑わせた柳田。頼もしすぎる３番打者に導かれ、チームの貯金は今季最多の２１となった。