G内海三度目の正直!6回無失点で初星

 「交流戦、オリックス0-1巨人」(1日、京セラドーム大阪)

 笑顔がはじけた。巨人・内海哲也投手が6回3安打無失点の好投で、待望の今季初勝利。チームは7連敗後の3連勝で貯金1とし、2位に浮上した。ファンの歓声に、左腕は「うれしい。あきらめなくて良かった」と、感慨に浸った。

 粘り強さは健在だった。一回2死二塁では、モレルを内角直球で見逃し三振。五回は味方の失策も絡んで1死一、三塁とされたが、小島を空振り三振。安達を二飛に仕留めてピンチを切り抜けた。

 昨季は2勝。故障も重なり、輝きを失った。今季も不調で開幕は2軍スタート。先発の駒不足という皮肉な理由で1軍にいることは、誰よりも内海自身が理解していた。「やられたらおしまい。今日が最後」。現状のベストピッチで、虎の子の1点を守りきった。

 光の見えないジャイアンツ球場での2軍生活を「二度と戻りたくない」と振り返る。その中で支えとなったのが、右肩痛のリハビリに励む大先輩の姿だった。「阿部さんも毎朝早く来てジャイアンツ球場で頑張っていた。阿部さんは昨日、一発回答。おれもしっかり結果を残さないとな、と思った」。前夜、決勝2ランの阿部に続き、復活劇を演じた。

 高橋監督からは頭をひっぱたかれ、手荒く祝福された。「これから、どんどん勝っていきます!」。ベテランの言葉に、ようやく力強さが戻った。

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