楽天ドラ4茂木、パ・リーグ新人1号
「楽天8-3西武」(11日、コボスタ宮城)
打球は低い弾道を描き、右翼ポール際へと吸い込まれた。楽天のドラフト3位・茂木栄五郎内野手(早大)は、着弾点を何度も振り返りながらダイヤモンドを駆けた。「ファウルかと思ったんですが、塁審が手を回しているのを見て入ったんだなと思いました」。記念すべきプロ初本塁打は、値千金の逆転3ラン。パ・リーグ新人1番乗りの称号で飾った。
無我夢中で振った。「正直、チェンジアップを打ったこと以外は、まったく覚えていないです」。普段は冷静沈着なルーキーが、興奮気味に振り返った。2死一、二塁。カウント2-2と追い込まれたが、逆らわずにフルスイング。梨田監督も「追い込まれてからの方が力を出せるバッター」とうなずいた。1点先制を許した直後、流れを引き寄せる逆転3ランをたたき出した。
茂木はお立ち台で、瞳を潤ませた。最後にファンへの言葉を求められると、思わず声を詰まらせた。「1試合1試合、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」。真面目な男は、言葉を必死で紡いだ。
そんなルーキーが放った一撃は、勝利を渇望するチームに力を与え、連敗は4でストップ。最下位から一気に4位に浮上した。





