「バブー」龍谷大平安・市岡が完封

 「選抜高校野球・2回戦 龍谷大平安2-0八戸学院光星」(26日・甲子園)

 2年ぶりのセンバツ制覇を目指す龍谷大平安は、エース・市岡奏馬投手(3年)が完封勝利。原田英彦監督(55)が男泣きした。

 9つのゼロをスコアボードに並べた市岡は誇らしげな笑みを浮かべた。息詰まる投手戦を制しての5安打完封。最後まで自分を見失わなかった。エースの姿に原田監督は「本当によく粘ってくれた」と称賛を惜しまない。

 一回から毎回のように走者を背負った。だがピンチになればなるほど、力強く腕を振った。三者凡退は九回だけだったが、強打の八戸学院光星に決定打を許さなかった。

 「自分のことしか考えてなかった」と市岡。昨秋の近畿大会準決勝・滋賀学園戦で、四球を連発する独り相撲でコールド負けを喫した。指揮官から「お前のせいで負けた」と激怒され、赤ちゃんの意味で「バブー」とまで呼ばれた。

 エースとはどうあるべきか-。自問自答した市岡は「とにかく自分が引っ張るしかない」と厳しい冬の練習で先頭に立った。すると仲間が支えてくれるようになった。団結を訴えていた指揮官は試合後、会心のゲームに“男泣き”。「小学生にはなれましたかね」と笑った市岡の変貌が、2年ぶりの春制覇へ勢いを加速させる。

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