「巨人春季キャンプ」（２日、宮崎）

　巨人・菅野智之投手（２６）が、今キャンプ初めてブルペンで捕手を座らせ、圧巻の投球を見せつけた。高橋監督も見守る中、直球、スライダーなど６２球。「４年間で一番いい状態」と抜群の手応えを口にし、球を受けた相川も「別世界にいる感じ」とうなった。

　３年連続の開幕投手へ向け、気迫に満ちていた。ハワイでの自主トレ時から意識してきた日である上に指揮官の視線。「こんだけ仕上げてきたってアピールしたかった」。高橋監督も「ちょっとびっくりした」と舌を巻いた。

　相川、監督が共に絶賛。それでもエースが浮かれることはない。「調子に乗ってペースを上げたら水の泡。今のペースを保っていきたい」。焦らずマイペースに。３月２５日の開幕に照準を合わせて突き進む。