巨人「捕手・阿部」復帰へ本格始動

 昨季は内野手登録された巨人・阿部慎之助内野手(36)が29日、宮崎市内で行われた1軍合同自主トレ2日目で、捕手として本格始動した。選手では唯一ブルペンで捕手を務め、宮国、高木勇ら若手投手を中心に指導。「暇だったから」と捕手本格復帰への言質は避けたが、新たな一歩を踏み出した。

 捕手復帰へ-。ブルペンで一番目立っていたのは、間違いなく阿部だった。「暇だったから」とあっけらかんに話したが、ブルペンでは真剣そのもの。立ったままでの捕球だったが、今後を見据えるかのように積極的に投手の球を受けた。

 昨年は一塁手転向もあり、捕手での先発出場は23試合。昨春のキャンプでも、ブルペンで投手の球を受けることはなかった。今季の守備位置については「監督と相談して」としているが、捕手復帰への道筋は立っているようだ。

 すでにポレダ、マシソンらから、今季の“専属捕手”を申し込まれている。他の投手陣からの信頼も厚い。この日、シュートの握りについてアドバイスを受けた宮国は「今季チャンスがあったら、もっと実戦で受けてもらいたい」。高木勇も「受けてもらった方がすごいうれしい。いろんな安心を今日改めて感じました」と、阿部への感謝を口にした。

 V奪還のためには、昨季固定されなかった正捕手の確立が必須。自身も今季は「巨人の救世主」になることを宣言しているだけに、気持ちは熱い。阿部の捕手復帰が、今季一番の“補強”になるかもしれない。

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