渡辺最高顧問辞任!巨人賭博で球界激震

 引責辞任する巨人・渡辺恒雄最高顧問
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 巨人は8日、東京都内で会見を開き、昨年10月に発覚した野球賭博問題に関連し、新たに高木京介投手(26)の関与が明らかになったと発表した。この件に関して2月29日に週刊文春から取材を受けた球団が、同投手に事情聴取するなど調査。同投手は当初、関与を否定していたが、この日、事実であることを申し出た。野球賭博関与者は4人目で、一連の問題の責任を取り、渡辺恒雄最高顧問(89)、白石興二郎オーナー(69)、桃井恒和球団会長(69)は後任が決まり次第、辞任することが発表された。

 シーズン開幕を控え、球界に激震が走った。19時40分。巨人は都内で緊急会見を開き、久保博球団社長と森田清司執行役員総務本部長コンプライアンス担当が出席。高木京が野球賭博に関与していたという新事実を公表し、渡辺最高顧問ら球団“トップ3”は後任が決まり次第、引責辞任すると発表した。

 久保社長は「重ね重ね、痛恨の極みであります。プロ野球を愛する皆さま、ジャイアンツを愛する皆さま、そして国民の皆さまに深くおわび致します」と謝罪。高木京を8日付で謹慎処分とし、近日中に日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発することを明らかにした。

 昨年10月に判明した野球賭博問題では福田聡志投手、笠原将生投手、松本竜也投手の3投手が野球協約の有害行為に該当する行為をしたとして無期失格処分を受け、球団は契約を解除。3選手以外の関与について球団は聞き取り調査を行ってきたが、事実を把握できなかったという。久保社長は「チームにたまっていた膿(うみ)を出し切れなかった」と沈痛の表情を浮かべた。

 事態が動いたのは2月29日。週刊文春から高木京の野球賭博関与に関する取材を受けた球団は、翌1日に本人を聴取。当初、高木京は「笠原に名前を貸していただけで、笠原が自分の名前を使って野球賭博をしていた」と否定していたという。

 だが、これは笠原と野球賭博常習者B氏から持ちかけられた作り話だったことを、高木京が8日になって告白。14年シーズンに3、4回、計8、9試合を対象に現金を賭けていた事実も認めた。対象試合は判明していないというが、巨人軍の試合では賭博を行っておらず、八百長も確認されていないという。

 高橋由伸監督が就任し、チームスローガン「一新」を掲げて再スタートを切った矢先での不祥事の拡大。球団は14日に行われる予定だった燦燦会の総会と16日の激励会の中止を決定したが、3月25日に開幕するプロ野球界への影響や球団への批判は計り知れない。

 久保社長は「球団首脳が責任を持って辞任することを持ちまして、3月25日に開幕するプロ野球の公式戦にはぜひ、読売巨人軍として参加させていただきたいという風に考えております」と、痛切な思いを口にした。

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