ヤクルト館山5失点KO 4四球を猛省

 「日本シリーズ・第4戦、ヤクルト4-6ソフトバンク」(28日、神宮球場)

 大舞台で力になれなかった。13年目で日本シリーズ初登板初先発のヤクルト・館山が3回4安打5失点KO。制球も乱れ4四球。日本一へ王手をかけられる背信投球に「四球が多すぎました。粘れなかった」と悔しがった。

 前日の逆転勝利の勢いを初回に消してしまった。立ち上がりから本来の投球ができず先頭の福田に四球。柳田にも四球を与えた1死一、二塁から李大浩に左前打され先制を許した。三回も安打と2四球で無死満塁とされ、またしても李大浩に打ち込まれた。左中間を破る走者一掃の適時二塁打。敵の主砲に4打点。神宮を包んだため息とともにベテラン右腕は天を仰いだ。

 7月11日に右肘靱帯(じんたい)断裂から復活を遂げ1019日ぶりの勝利。CSファイナルSでは巨人相手に6回無失点で勝利投手。期待して送り出した高津投手コーチも「緊張があったかな。ストライクとボールがはっきりしていた」と残念がった。実績十分のベテランが力を発揮できず、瀬戸際に追い込まれた。

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