ヤクルト・バレお目覚め3安打2打点!
「セCSファイナルS・第2戦、ヤクルト4-0巨人」(15日、神宮球場)
セ・リーグはリーグ覇者のヤクルトが巨人を下し、対戦成績を2勝1敗(アドバンテージの1勝を含む)とした。山田哲人内野手(23)、ウラディミール・バレンティン外野手(31)が今CS初安打を放つなど、打線がつながった。
目覚めた“60発男”が巨人の進撃を止めた。前日は4打数無安打に終わり、5番から6番に降格したバレンティンが3安打2打点の大暴れ。今季3戦全敗と苦手にしていたマイコラスを攻略した。
2-0で迎えた六回1死満塁の好機。併殺に倒れた前日と同じ局面で打席に立ったバレンティンは、外角低めのカーブにうまくバットを合わせた。中前へ落ちる2点適時打となった。
マイコラスをKOする貴重な一打に「冷静に自分が打てる球を打てた。興奮してしまった」と満足顔。四回に今CS初安打となる左前打、八回には左翼線へ二塁打を放ち、「今まで不調だった分、1本出たことで次の打席への自信になった」と振り返った。
5月に左大腿(だいたい)部の手術を受け、リハビリを重ねて9月18日に1軍復帰。しかし復帰後は14試合で打率・190、1本塁打に終わった。前日の第1戦も快音は出ず、「不調が長引くほど焦りは出るし、結果を求めて気持ちを制御できなくなるのかな」と話していた。不安を吹き飛ばす猛打賞だった。
真中監督は「打線もつながったんで、明日からも期待できると思う」と喜んだ。バレンティンは「この勢いであと2勝してCSを突破したい。アシタ、ガンバリマス」とファンに誓った。