ハム大谷15勝12K!投手4冠見えた
「オリックス0-2日本ハム」(27日、京セラドーム)
日本ハム・大谷が投手3冠へ大きく前進した。8回3安打無失点で両リーグトップの15勝。防御率、勝率も1位をキープした。さらに12三振を奪い、奪三振数でも1位の楽天・則本にあと1と迫る196。4冠も視界に入れた。
160キロをマークした直球に加え、スライダーを有効に使った。「スライダーが特によかった。他がダメだったので、こういう投球になった」とスタイルを自在に変えた。
八回2死一、二塁のピンチでは、岩崎をスライダーで空振り三振。ガッツポーズで雄たけびもあげた。「三振を取れるイメージがなく、フライかゴロと思っていた。ラッキー」。オリックスにはプロ通算で無傷の6勝となった。
3年目での15勝という数字は、レンジャーズ・ダルビッシュの日本ハム時代に並んだ。「勝ち数だけではないが(ダルビッシュに)数字が近づいたというのは自信になる」と表情をほころばせた。
しかし栗山監督は「20勝なら喜ぶが、まだ全然。ただ、0に抑えなきゃいけない試合でこの投球は、少し前へ進んだかな」と辛口な評価。CSまでにあと1試合、登板の可能性はあるが、「調整させるつもりはない。もっと高いレベルへ行かないと」とさらなる進化を求めた。