拙攻G獄…5連敗で貯金も消えた
「ヤクルト2-0巨人」(27日、神宮)
泥沼にはまった。巨人は神宮でのヤクルト3連戦で3連敗を喫し、痛恨の5連敗。勝率は5割に逆戻りとなった。11残塁の拙攻で、2戦連続の零封負け。原監督は「本人たちは一生懸命にやっているけど、チームを前に進ませる一本が出ませんね」と、唇をかんだ。
これで37イニング連続で適時打なし。好機になるほど目立つ消極的な姿勢が、自らの首を絞めている。象徴的だったのは村田だ。三回の2死一、三塁では中飛。五回、2死満塁では投ゴロに倒れた。いずれもファーストストライクを見逃し。その後はファウルでカウントを稼がれ、簡単に追い込まれた。中途半端なスイングで打ち取られる悪循環。村田は報道陣の質問に「そうですね…」とうつむき、G党から罵声を浴び続けた。
ドラフト1位の岡本を、今季初めて出場選手登録。原監督は「最善策」と多くの説明を避けたが、代わりに2軍降格となったのはベテランの井端。レギュラー陣の尻に火をつける思惑もあったが、効果は出なかった。
指揮官は「きょうのゲームを糧に、切り替えるということ」と前を向くが、振り返れば4位広島が1・5ゲーム差に接近。Bクラス転落の恐れまで出てきた。