ヤクルト川端決めた!虎に2差打
「ヤクルト2-0巨人」(27日、神宮)
ヤクルト・川端がセ・リーグ首位打者らしい技ありの巧打で均衡を破った。0-0の八回2死二、三塁から2番手・マシソンの内角への154キロを左前へ芸術的な流し打ち。2走者を迎え入れる先制の2点適時打で巨人3タテを彩った。
「(プロ初登板だった)同級生の寺田が頑張っていたので、何とかしたかった」。寺田は3回2安打無失点で降板し、勝利投手の権利は得られなかったものの、同級生の記念試合を白星で飾るため、川端は燃えていた。
チームは昨年5月以来となる巨人戦3連戦3連勝。首位・阪神に2ゲーム差と迫って28日からの甲子園での直接対決を迎えることになった。
「2勝1敗と3勝では全然違う。きょうの勝ちは大きい」とうなずいた。今季8勝11敗と苦戦を強いられている阪神戦で、しかも観衆の大多数が阪神ファンで埋まる敵地。しかし、2カード連続の3タテを飾れば、トップに躍り出る。川端が快音を奏でる。